no image

オーマティック・ペインティング Automatic Painting

 「自動記述」とは、1918年にアンドレ・ブルトンと詩人のフィリップ・スーポが編み出したシュルレアリスムの詩作技法をさします。 第一次世界大戦で甚大なダメージを受けたヨーロッパでは、あらゆる面でそれまでの価値観が崩壊した時代でした。戦争から帰還したアンドレ・ブルトンが詩人のフィリップ・スーポが編み出したシュルレアリスムの詩作技法は、速度を変化させながら対応式に詩作したと言われています。文章の時制、主語が消え、目的語(Object)のみが残ったそうですが、そこに現れた世界を「濃い(超)現実」と呼び、現在と地続きであるというのがシュルリアリストの基本的な考えだと思われます。

 私もこの技法を取り入れ、あらかじめ意図や意志を持たずに油画で実験しています。油絵が素材である以上、スピードはそこまであげられないですが、この技法を参考にしたのが本ペインティングのシリーズとなります。

ここに見出しテキストを追加

svgタロウ・ウラシマ
svg
svg「消えないし、」展